いまあるもので充分さ


ブログにお越し下さり、ありがとうございます。のんです。


やっと全国的に、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除され

すこしずつ日常の暮らしに戻り始めましたね。

とはいえ、自粛期間のペースから急にもとに戻るのもなかなかむつかしいなあと感じています。

時間とか日にちとか、すぐ間違っちゃう。笑

のんびり、ぼちぼち、参りましょうね。

今までと同じようで、ずいぶん違うであろう

これから繰り広げられていく世界に寄せて

前回に引き続き

大好きな、老子の「タオ」より、ご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

第46章   いまあるもので充分さ

タオの道が世にゆきわたるときは
軍馬でさえ、糞を畑に落として、
土地を豊かにするがね。
タオの道にそむいた世となると
雌馬さえ引き出されて、
遠い国境の野で仔馬を産みおとす。

この違いはどこからくるのかーーー
ひとことで言えば、それは
人や国が、満足しないで、
さらに取ろうとするからなんだ。

じっさい
他人の物を欲しがるのが
一番の過ちの元なんだ。
いまあるもので充分、
と知る人だけが、
いま生きることの豊かさを知るんだよ。
自己否定をしろとか、欲するなとか
言うんじゃないんだーーーいいかい、
ただ、
どこで止まるかを知ること、それだけさ。

『Tao 老子』
加島祥造著/筑摩書房版

 

 




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